生きる力 〜 注10

公開: 2020年4月8日

更新: 2020年4月8日

注10. ソクラテス

ソクラテスは、古代ギリシャの都市国家、アテネの哲学者で、プラトンやアリストテレスの思想に多大な影響を与えました。ソクラテスが問題を示し、プラトンは、その問題を解決する方法を提案し、アリストテレスは、プラトンとは異なる方法を提案しました。

特にソクラテスは、古代ギリシャのアテネの市民に、人間として「正しく生きる」ことを教えました。アテネ市民は、政治家であり、戦士でした。ですから、戦争が始まると、全員が戦士として戦いに行き、敵の戦士と戦わなければなりませんでした。

戦士は、単に腕力が強いだけでは、だめです。普段から、正しく生きていて、周りの市民から尊敬されていなければ、戦いで、仲間の兵士を動かすことができません。そのため、知的にも優れていることが大切でした。そしとて、何よりも、勇気をもって、正しいことを実践することが大切だと、ソクラテスは教えました。

しかし、ソクラテスは、「どう考えれば、正しく考えることができ、正しい振舞いができるのか」について、教えることはありませんでした。その問題を考えたのは、プラトンやアリストテレスなどの哲学者でした。

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